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2026/09/13 09:56


「リースリングって、甘いワインですよね?」

お店を始めてからも、時々そう聞かれます。

たしかに、甘みのあるリースリングはたくさんあります。

でも実は、
リースリングには、キリッとした辛口から、しっかり甘いものまであります。
むしろ、この振れ幅の広さこそリースリングの面白さのひとつです。

同じ品種なのに、
「こんなにすっきりしているんだ」
と思う一本もあれば、

「甘いのに、なぜか重たくない」
と感じる一本もあります。

今回は、リースリング初心者の方に向けて、甘口と辛口の違いと、選ぶときの見分け方をできるだけ難しくせずにご紹介します。


結論。リースリングは「甘口にも辛口にもなる」

まず、一番大切なところから。

リースリングは、
「甘口の品種」でも「辛口の品種」でもありません。

同じリースリングというブドウから、

すっきりした辛口
少し甘みを感じるタイプ
しっかり甘いデザートワイン

まで造ることができます。
そのため、「リースリングだから甘い」と考えて選ぶと、想像していた味と違うことがあります。

逆に言えば、
自分の好きな甘辛を見つけられると、一気に選びやすくなる品種でもあります。

なぜ同じリースリングでも甘さが違うの?

ワインの甘さには、発酵後にワインの中に残る糖分などが関係します。
ブドウの糖分を酵母がアルコールへ変えていくのが発酵です。

糖分を多く発酵させれば、甘さをほとんど感じないワインになります。
一方で、糖分をある程度残せば、やさしい甘みのあるワインになります。

ただし、リースリングの場合、もうひとつ大切なのが酸です。
リースリングは比較的しっかりとした酸を持つ品種です。

そのため、少し糖分が残っていても、
「ベタッと甘い」
というより、

「果実の甘さはあるけれど、後味は爽やか」
と感じることがあります。

これが、リースリングの甘口が面白い理由でもあります。

辛口リースリングは、どんな味?

辛口のリースリングで感じやすいのは、

レモン。
ライム。
グレープフルーツ。
青リンゴ。

そんな爽やかな果実の印象です。
そこにリースリングらしい酸が加わり、キリッとした飲み心地になります。

特に、
「普段はすっきりした白ワインが好き」
という方なら、辛口から入るのがおすすめです。

魚料理や前菜、和食などと合わせやすいものも多く、食事と一緒に楽しみやすいのも魅力です。

平日の夜。
夕食と一緒に一本開ける。

そんな場面にも、とてもよく似合います。

甘口リースリングは、どんな味?

甘みのあるリースリングでは、

白桃。
熟したリンゴ。
アプリコット。
柑橘。

といった、より熟した果実のニュアンスを感じることがあります。

ただ、
「甘口=重たい」
とは限りません。

先ほど触れたように、リースリングにはきれいな酸があります。
甘みと酸味が一緒にあることで、

甘い。

でも、もう一口飲みたくなる。
そんなバランスになることがあります。

少し甘みのあるリースリングを冷やして、食後にゆっくり飲む。
これも、とてもいい時間です。

では、どうやって甘口と辛口を見分ける?

ここが一番知りたいところだと思います。
初心者の方なら、まず次の順番で確認してみてください。
1.商品説明を見る

まず、これが一番確実です。
オンラインショップなら、

「辛口」
「やや辛口」
「やや甘口」
「甘口」

などの記載を探してください。

ワインのラベルだけで判断しようとすると、最初はかなり難しいです。

無理にラベルを解読するより、ショップの商品説明を見る方がずっと簡単です。

RIESLING by S&Yでも、できるだけ最初に甘辛が分かるように商品ページを作っています。

2.ドイツワインなら「Trocken」を探してみる

ドイツのリースリングでよく見かける言葉のひとつが、
Trocken(トロッケン)
です。

大まかに言えば、辛口を示す表現です。

そのため、
「甘くないリースリングを飲みたい」
というときには、Trockenと書かれたものから探してみるのもひとつの方法です。

一方で、
Feinherb(ファインヘルプ)
という表記を見かけることもあります。

これは厳密な法定甘辛表示ではありませんが、一般的には少し甘みを感じるスタイルに使われることがあります。

初めのうちは、

Trocken=まず辛口候補
くらいから覚えておけば十分です。

3.産地は「ヒント」として見る

産地から味わいの傾向を想像することもできます。

ただし、
「この産地なら必ず甘口」
という見分け方はおすすめしません。

同じ地域でも、辛口から甘口までさまざまなスタイルが造られているからです。
産地はあくまでヒント。
最終的には商品説明や甘辛表記を確認する方が確実です。

産地による違いについては、次回の記事でも詳しくご紹介する予定です。

初心者なら、甘口と辛口どちらがおすすめ?

これは、普段の好みで決めれば大丈夫です。

辛口がおすすめの方

・甘い飲み物はあまり得意ではない
・食事と一緒に飲みたい
・すっきりした白ワインが好き
・爽やかな酸味が好き

そんな方なら、まず辛口から。

少し甘やかなタイプがおすすめの方

・果実感のあるワインが好き
・ワイン単体でも楽しみたい
・強い酸味が少し苦手
・ゆっくり飲める一本を探している

そんな方なら、少し甘みのあるタイプから始めてもいいと思います。

店主はどちらが好き?

はじめの頃は、どちらかというと甘口のリースリングが好きでした。

果実のやさしい甘みがあって、香りも華やかで、ワイン単体でも楽しみやすい。
リースリングを好きになったきっかけも、そういう甘やかな一本だった気がします。

でも、いろいろなリースリングを飲み続けているうちに、ある時から辛口にも惹かれるようになりました。
特に好きなのが、キリッとした酸味と、そのあとの切れのよさ。

口に含んだ瞬間は果実味があるのに、最後はすっと締まる。
その感覚が、今ではたまらなく好きです。

少し似ているなと思うのが、ビールです。

もともとビールも、苦味が得意ではありませんでした。
でも飲んでいるうちに、ある時ふと、
「この苦味じゃなくて、この切れがおいしいんだ」

と思う瞬間がありました。

それから、ビールの見え方が変わりました。

辛口のリースリングも、僕にとっては少しそれに近いです。
最初は「酸味が強い」と感じていたものが、ある時から
「この酸があるから、もう一口飲みたくなる」
に変わった。

味の好みって、最初から決まっているものではなくて、飲み続けるうちに少しずつ広がっていくのかもしれません。

だから今は、甘口も辛口もどちらも好きです。

今日はやさしく飲みたい。
今日はキリッとした一本がほしい。

その日の気分で選べるところも、リースリングの面白さだと思っています。


迷ったら、「甘いか辛いか」だけでも十分

ワインを選ぼうとすると、

産地
畑
生産者
ヴィンテージ
格付け

いろいろな情報が出てきます。

もちろん、知れば知るほど面白い世界です。

でも、最初から全部覚える必要はありません。
まずは、

「今日は辛口が飲みたい」
なのか、

「今日は少し甘やかなものが飲みたい」
なのか。

それだけでも十分です。

そこから一本ずつ飲んでいけば、少しずつ自分の好きなリースリングが分かってきます。

リースリング選びをもう少し知りたい方へ


甘辛だけでなく、

「軽やかか、しっかりか」
「爽やかか、華やかか」
「いつ飲みたいか」

まで考えると、さらに自分好みの一本を見つけやすくなります。

前回の記事、


でも詳しくご紹介しています。


まずは飲み比べてみるのもおすすめです


文章で読むよりも、実際に飲み比べてみると違いがよく分かります。

辛口。
少し甘やかなもの。
香りの違うもの。

一本ずつ飲んでいくと、

「自分はこっちが好きだな」

という感覚が少しずつ見えてきます。

RIESLING by S&Yでは、はじめての方にもリースリングの違いを楽しんでもらえるよう、店主が実際に飲んで選んだセットをご用意しています。

「はじめての方に、まず選んでほしい3本。」

どれを選べばいいか迷ったら、まずは飲み比べてみる。

そんな始め方もおすすめです。



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